それはただ適当にクリックして終わるような操作じゃなくて、本当に僕をひどい気分から引き上げてくれた一度のインタラクションだった。

深夜3時近く、僕はまだあるインタラクションプラットフォームの画面を眺めていた。市場は恐ろしいほど静まり返り、グループでもとっくに誰も話さなくなっていた。そして僕の持っているいくつかのポジションは全て大暴落中。本当は適当に一回インタラクションして寝よう、「今日は一応何か役に立つことをした」という理由付けを自分にしたかっただけだった。

でも、その取引が確定した瞬間、リターンの数字がちょっとだけ跳ね上がった。

大した金額じゃなかったけど、その瞬間は本当に気持ちよかった。まるで深夜のコンビニで最後の一つのおでんを買えたようなもので、何かが変わるわけじゃないけど、少なくとも今夜はそんなに悪くなかった気がした。