暗号資産関連株週間レポート（12.9）：MicroStrategyが引き続きビットコインエクスポージャーを強化、金融系企業とマイニング企業のパフォーマンスは引き続き分化

Coinfound & MEが共同制作した暗号資産関連株ウィークリーレポートでは、過去1週間の暗号資産関連株セクターの注目すべき情報を振り返ります。

記事著者・出典：ME

* 12月2日から9日にかけて、暗号資産市場は急落からリバウンドまで激しい変動を経験。BTCは週初に大幅下落し83,000〜86,000ドルのレンジに到達、その後12月3日〜7日にかけて下落幅を徐々に回復し、再び90,000ドル超え。ETHおよび主要資産も全体的に同調反発したが、独自のトレンドは見られなかった。

ニュース：

* 世界最大の企業向けビットコイン保有者であるMicroStrategy（NASDAQ: MSTR）は、平均$90,600/枚で10,624 BTCを購入、総額$9.627億。資金は$9.281億の株式売却によるもの。

* TD CowenがMSTRの目標株価を$500に引き下げ、MSCI指数見直しで高BTC保有企業が除外される可能性。

* Galaxy DigitalがAlluvial Financeを買収、$10億AUMのイーサリアム/Solana流動性ステーキングプロトコルを掌握。

* Twenty One Capitalが43,514 BTC（$40億）を保有し、NYSE上場。MicroStrategyをベンチマーク。

* Riot Platformsの11月BTC産出428枚、保有枚数19,368枚で前年比70%増。

* CleanSparkは11月に587枚のBTCをマイニング、$11.5億の転換社債調達でハッシュレートを50 EH/sへ拡大。

* Robinhoodがニューヨーク州でETH/SOLステーキングを開始、EUでは7倍レバレッジのパーペチュアル契約をローンチ。

* CoinbaseのCFOがゴールドマン・サックスおよびNASDAQの投資家カンファレンスに参加し、Q4業績のシグナルを発信。

* CFTCが現物暗号取引を承認、NASDAQは2026年中にBTC/トークン化証券をローンチ予定。

まとめ：

* 2025年12月2日〜9日の間、暗号資産関連株市場は高度な分化傾向を示した。全体としてはビットコインの値動き（BTCは$86Kから$90.6Kへ+5%）に追随する形となったが、企業ごとにパフォーマンスは顕著に異なる。MicroStrategy（MSTR）を代表とするBTCファイナンス企業は強力な積み増し戦略を継続、MSTRは1週間で10,624 BTC（$9.63億）を追加購入し、株価は純増1.3%の$183.69、出来高は1,600万〜3,100万株を記録。マイニング企業セクターは圧力に直面、ハッシュレートコストが損益分岐点（$40/PH/s/日）に接近しつつあり、Marathon（MARA）、CleanSpark（CLSK）は生産を維持しつつも株価の変動が激化。

* 主要リスクはMSCI指数の見直し（高BTC保有企業の除外可能性）および希薄化を伴う資金調達（MSTR優先株発行）だが、機関投資家の導入は加速。Galaxy Digitalが$1B AUMでLiquid Collectiveステーキングプラットフォームを買収、Twenty One Capital（43,514 BTC）がNASDAQ上場、Robinhoodもニューヨーク州でETH/SOLステーキングを拡大。規制環境も追い風（CFTC現物暗号承認・SEC訴訟取り下げ）となり、Coinbaseなど取引所関連株への機関投資家の注目が高まる。

* 時価総額と取引量は全般的に上昇したが、マイニング企業の資金調達需要（CleanSpark $11.5億の転換社債、IREN $36億の債務再編）は業界の資本集約化傾向を示唆。市場全体は「財務レバレッジ型企業が強く、マイニング企業が運営面で苦戦、インフラプラットフォームが拡大」という三極構造が浮き彫りに。

完全なチャートとデータを見る

株式トークン化データ詳細：完全なチャートとデータを閲覧

私たちをフォローし、最も正確な市場動向をチェック