アップルという会社はなかなか面白い。今回のAIブームでは、クックはあまり積極的に参戦していないが、彼らはサプライチェーン全体と莫大なキャッシュフローを握っている。

今の米国株市場はかなり微妙な状況だ――高金利の債務でお互いを支え合い、ここまでやり合っている。アップルのように現金をしっかり持っている「異端児」が、独自路線でやっていけるのか？それは難しいかもしれない。

見てのとおり、ここ数年のアップルのAI戦略は特に目立った動きもなく、波を起こしていない。ただ問題は、あれだけのキャッシュをどうするのかということ。率直に言えば、市場の「穴埋め」に使わざるを得なくなる可能性もある。

ただし、これには前提がある――まずクックがポジションを譲り、もっと協調的な人物に交代する必要がある。このロジックが本当に成立するなら、米国株市場は最後の一発を撃つことになるかもしれない。