ワーナー・ブラザースは、まさに金鉱とも言える知的財産を保有しています。何十年にもわたる象徴的なフランチャイズ、キャラクター、ストーリーラインがあり、これらは今後何年にもわたってコンテンツの源となるでしょう。一方で、Netflixは単なるスタジオではなく、テック企業のように運営されています。彼らは大規模にコンテンツを生産し、迅速に実験し、データに基づいて反復できるインフラを構築しています。パラマウントはというと、レガシーシステムに足を引っ張られ、中間的な立ち位置に留まっています。

しかし、ここからが本題です。AIが制作パイプラインに参入するとどうなるのでしょうか？スクリプト開発の加速、アニメーションワークフローの自動化、コンテンツバリエーションのパーソナライズ、さらにはシーン全体の生成まで可能にするツールが登場しています。Netflixのようなテクノロジーファーストの企業は、従来のスタジオよりもはるかに速く、膨大なIPライブラリからAIの力で価値を引き出すことが理論上可能です。

問題は、AIがコンテンツ制作を再構築するかどうかではなく、誰が最初にそれを活用して次世代のエンターテインメントを支配するか、ということです。