最近トランプ氏はFRB（米連邦準備制度）の人事で活発に動いており、来年初めに新議長を発表すると示唆しています――この様子だとハセット氏の就任はほぼ確実と言えるでしょう。この人物が本当に就任すれば、低金利・緩和政策が続く可能性が高いですが、問題は現在インフレがまだ収まっておらず、労働市場も非常に活況であることです。そのバランスをどう取るのか、注目が集まります。さらに刺激的なのは、ペンタゴン（米国防総省）がベネズエラの麻薬組織に対して軍事行動を計画しているとの情報が流れており、こうした軍事的拡張の噂が出るとリスク回避の動きが強まるのは間違いありません。

仮想通貨界に話を戻すと、BTCは数日前に93,000ドルにトライしましたが、結局その水準を維持できずに下落しました。テクニカル的には、この動きはいわゆる「ダマし上げ」に近い形です。今は90,000～91,000ドルのレンジで下げ止まれるかがカギとなっており、守れなければさらに下値を試す可能性があります。

ETFの資金フローはかなり明確です：BTCには5,850万ドルの資金が流入し、ETHからは990万ドルが流出しています。明らかに、資金はビットコインに集中しており、今はアルトコインにはあまり魅力を感じていないようです。この資金の集中度から見ても、市場はまだ保守的で全面的なFOMO（取り残されることへの恐怖）には至っていません。