先週、業界で8年目のベテランと食事をした時、彼が突然こう言った。「今は仮想通貨で戦うなら、方向性に固執するな。生き残るのは結局“リズム”だ。」

その時はあまり気に留めなかったが、ここ数日トレード履歴を振り返ってみて、どんどんその言葉の意味が腑に落ちてきた。

多くの人はまだ「先物と現物、どっちが安全か」で議論しているが、市場の様相がすでに変わっていることに気付いていない。かつての「現物ガチホ、時間が空間を作る」戦略？現実に叩きのめされているはずだ。自分は価値あるコインを持っていると思っていても、実際は口座の数字が日々赤字に染まるのを見ているだけ。

知り合いに、前回のブル相場で現物全力買いして「3年間は動かさない」と決めた人がいる。結果は？ベア相場で12万USDTが1万ちょっとに激減。今ではチャートを見るのも怖いらしい。問題はコイン選びの目が悪かったのではなく、リズムを全く掴めていなかったことだ。

正直、自分も昔はこの失敗をした。長期保有して大きく儲けようとしたが、調整の一波で含み益を全部吐き出す羽目に。その後気付いたのは、「上げ下げを賭けるのではなく、波を拾う」こと。利益が出たらすぐ利確、10%でも20%でもいい、重要なのは安定して再現できること。

最近はフォロワーとCOAIの短期トレードをやった。14.9でショート、24時間足らずで14.1で利確して撤退、1回で9800USDTの純利益。頼ったのは完璧なタイミング、欲張らず引っ張らない。

今の市場は、実は“忍耐ゲーム”だ。メジャー通貨は伸び悩み、アルトコインは死んだふり、まだ10倍100倍の神話を夢見ているなら、待つほど失望するだけ。

稼ぎたいなら、相場がチャンスをくれない時はまず守りを覚えるべき。仮想通貨で稼ぐのはタイミング、資産を守るのはポジション管理。利益が出たら素早く撤退、毎月小さく積み上げて複利を狙う、それが長期生存の道。

昔は夢物語と大風呂敷で勝負していたが、今は実行力と規律が全て。チャートが読めるだけじゃ足りない、迅速に損切りと修正ができるのが本物の上級者。

2025年もすぐ終わる、もう夢追い人でいるのはやめよう。方向性は7割運命だが、リズムは自分でコントロールできる。一夜で大金持ちになる夢ではなく、長期で安定的な利益を目指す。8年這いつくばって生き残れたのは、リズム感があったからだ。