2年にわたる未決状態が、ついに決着を迎えた。

Ondo Finance――RWA（実世界資産）トークン化の分野で奮闘してきたこの企業が、米国証券取引委員会（SEC）から「無罪放免」の通知を受け取った。起訴もなければ罰金もなく、調査はそのまま終了となった。

事の発端は2023年10月。当時SECはOndoに目をつけた。その理由は単純明快だった。米国債をトークン化してブロックチェーン上で流通させているが、これは連邦証券法違反ではないか？ そしてガバナンストークンONDOは証券登録が必要ではないか？というものだ。

2年にわたる審査期間中、Ondoは手をこまねいてはいなかった。昨年11月末、彼らは正式な書簡を受け取った――調査終了、SECは一切の執行措置を取らないことを確認した。

さらに重要な動きがあった。Ondoは最近、Oasis Proという、ブローカーライセンスとATS（オルタナティブ取引システム）運営資格を持つライセンス取得済み機関を直接買収した。これは何を意味するか？米国内で完全にコンプライアンスを守りながら、トークン化証券の発行と取引ができるようになった、ということだ。

規制当局の承認＋ライセンス取得により、RWAという分野の上限はさらに高くなった。