アルトコインは病床から立ち上がろうとしているのか？過去の記録を振り返ると、毎回量的引き締め（QT）が終了すると、アルトコイン/BTCペアは急騰し始める！

**パターンは明白だ**：FRBのQT政策はまるで水を汲み出すポンプのようなもの。一度止まれば、圧迫されていたアルトコインたちはまるで空気を入れられた風船のように一気に跳ね上がる。ロジックは極めてシンプル：QTで市場からドルが吸い取られると、ビットコインもアルトコインも渇く。しかしポンプが止まれば流動性が徐々に改善し、リスク選好が戻ってくる。資金は「避難所」としてのビットコインから溢れ出し、より弾力性の高いアルトコインへと流れ込む。ブル相場の後半は、いつもアルトコインの主役ステージだ。

**だが今回は少し様子が違う**。

まず、ビットコインが「変質」した――以前は個人投資家が資金を手にするとアルトに流れていたが、今や機関投資家は資金を得るとビットコインETFの買い増しに動くかもしれない。資金フローはもう従来のパターン通りにはいかない。そしてマクロ環境を見ても、FRB高官の一言のほうが、プロジェクトチームの10ページに及ぶホワイトペーパーよりも影響力が大きい。アルトシーズンのスイッチは、誰か大口投資家の手ではなく、政策決定者の発言に握られている。

さらに重要なのは、**水（流動性）があるだけでは足りない**。前回のDeFi Summerのような爆発的な新ストーリーがなければ、資金をビットコインから「引き出す」ことはできない。

**これから何に注目すべきか？**

FRBの声明だけでなく、銀行間の翌日物レポ金利などのハードデータにも目を光らせよう。水（流動性）が本当に入ってきてこそ、市場は本格的に動き出す。

BTC.D（ビットコインの時価総額シェア）が40%を割らない限り、全面的なアルトシーズンは期待しないこと。ビットコインが主役を譲らなければ、アルトコインの出番はない。

新たなストーリーはどこに？AI、DePIN、RWA――どのストーリーが最も魅力的で、爆発点となるか。

**要するに**：QT終了はアルトコイン復活の「必要条件」だが「十分条件」ではない。今回は流動性だけでなく、十分に刺激的な新ストーリーが必要で、それがあって初めて資金をビットコインから掘り起こすことができる。

あなたは入口で早めに並ぶタイプか、それとも警報が鳴ってから慌てて走り出すタイプか？