ホワイトハウスは今夜、トランプ氏が一連の法案と行政命令に署名する予定だと発表したが、具体的な内容は一字も明かされていない。

この手法は決して新しいものではない。昨年の米連邦準備制度理事会（FRB）の利上げ前にも同じことをやっていて、「行動を起こす」とだけ述べ、結果として市場は先に動揺した。今また同じことが繰り返されているだけで、違いは主演者が変わったことだけだ。

問題は、トランプ氏の暗号通貨に対する態度が一貫しないことにある。2024年に彼は「暗号通貨のコンプライアンスフレームワーク」を提案したが、その日のビットコインは3%下落した。そのときは典型的な「情報空白期間の売り」だった——政策の詳細が誰にもわからなかったため、皆先に逃げることを選んだ。

今のこの状況はさらに辛い。

考えてみろ、仮想通貨界隈は最近取引量も少なく、皆様は様子見をしている。そこに突然、この曖昧なニュースが出てきて、買い手はさらに動きづらくなる。まるであなたが山寨通貨を持っていて、プロジェクト側が「明日重大なアップデートがあります」と言ったら——あなたは買い増しをするか、それとも売りに出すか？おそらく大半は財布をしっかり握って、靴音が聞こえるのを待つだろう。

この「感情爆弾」は、明確なネガティブニュースよりも精神的に追い詰められる。なぜなら、この行政命令が暗号通貨にどの程度影響を与えるのか、またどちらの方向に動くのか分からないからだ。規制が強化されるのか？税制が変わるのか？それとも別の何か？

不確実性そのものが最大のリスクだ。市場が最も恐れるのは、悪い知らせそのものではなく、良いのか悪いのか分からない情報だ。

今夜はトランプ氏の資料に暗号通貨に関連する内容があるかどうかを見てみるだけだが、それまでは相場はこのまま固まったままだろう。