12月11日市場は少し微妙になっている——米国のビットコインとイーサリアムの現物ETFはともに資金流出を示し、合計で1億2000万ドルの流出となった。

まずビットコインの状況から。昨日のBTC現物ETFの純流出額は7734万ドルで、今週2回目の資金撤退となった。富達のFBTCが最も早く進み、1日で1億40万ドル（1130BTC相当）を流出した。VanEckのHODLとARK 21SharesのARKBもそれに続き、それぞれ1938万ドルと1638万ドルを流出。グレースケール傘下のGBTCとBTCも免れず、それぞれ1221万ドルと1097万ドルを流出した。

しかし逆行する動きも見られる。ブラックロックのIBITは昨日、逆に7671万ドル（839BTC）を吸収した。BitwiseのBITBも842万ドルの流入を記録している。現在、IBITの累計純流入額は既に12億1800万ドルに達しており、圧倒的な存在感を示している。

現時点で、ビットコイン現物ETFの総資産純資産は1199.3億ドルで、BTC総時価総額の6.55％を占めている。累計純流入額は578.5億ドル。

イーサリアムの状況はさらに直接的だ——昨日は今週初めて純流出となり、その額は4237万ドルだった。グレースケールのETHEは一気に3122万ドル（約9720ETH）を流出し、同社のETH商品も1003万ドルを流出した。富達のFETHも321万ドルの流出。唯一、21SharesのTETHだけが逆流し、208万ドルの入金を記録している。

現在、イーサリアム現物ETFの総資産純資産は203.1億ドルで、ETH総時価総額の5.22％を占めている。累計純流入額は131.1億ドル。

市場のセンチメントはこのタイミングでやや迷いが出ており、機関投資家の資金が再調整されつつあるようだ。