BTCが再び90,000に戻った！

今回の反発はかなり早かった——米株市場のオープンと同時に急騰し、ショートポジションが次々に踏み上げられ、ビットコインは一気に失地を回復した。しかし、より重要なシグナルは、FRB（米連邦準備制度）がついにQTの停止ボタンを正式に押したことだ。

まず、このQTとは何かを説明しよう。量的引き締め（Quantitative Tightening）のことで、簡単に言えば中央銀行が市場から資金を吸い上げること。市場に流れるお金が減れば、資産価格は自然と下落しやすくなる。今、それが止まったということは、資金吸い上げポンプが止まり、資金面の圧力が大幅に緩和されたということ。株式市場も仮想通貨市場もほっと一息ついた形だ。

では、QTが終わったら次は資金を放出する「蛇口を開ける」ことになるのか？

理論上、量的緩和（QE）は確かにQTの逆の操作だ——お金を刷り、資産を買い、お金を増やす。歴史的なパターンでは、QT終了後は多くの場合QEに移行するが、そのタイミングはFRBの判断次第。インフレは安定しているか？雇用データは十分か？こうした要因が変数となる。

具体的にいつ資金が放出されるか？12月9～10日のFOMC（連邦公開市場委員会）会議に注目しよう。その会議でさらに多くのシグナルが出るかもしれない。

とはいえ、市場の動きは常に予測不可能。政策転換は確かに好材料だが、仮想通貨のボラティリティが常に理屈通りに動くとは限らないことを忘れずに。