マイクロストラテジーが再び9億ドルでビットコインを購入、MSTRは年初来で50%下落──安定した配当優先株に乗り換えるべきか？

ビットコイン準備戦略の元祖であるMicroStrategy（Strategy (、旧称 MicroStrategy)）は、さらに10,624 BTCを追加購入し、保有ビットコイン数を660,624 BTCに増やしました。これは7月末以降最大額の購入となります。最近の株価低迷やMSCIによる指数除外の可能性を受けて、MicroStrategy創業者のMichael Saylorはたびたび「Strategyは明確な運営モデルとイノベーション精神を持つソフトウェア企業である」と強調しています。実際、普通株MSTRを除けば、MicroStrategyの優先株の株価は比較的安定しており、配当利回りも最大10%に達します。ビットコインの高いボラティリティに参加する勇気がない投資家にとっても、こうした優先株は一つの代替投資選択肢となります。

Strategyがさらに1万BTCを追加購入、合計で660,624 BTCを保有

Strategyは今回、

10%優先株STRDの発行で3,490万ドルを調達

普通株MSTRの発行で9億2,810万ドルを調達

合計で9億6,300万ドルを調達し、10,624 BTCを平均購入価格90,615ドルで取得しました。2025年12月7日時点で、Strategyのビットコイン保有総数は660,624 BTC、総コストは493億5,000万ドル、平均購入コストは1BTCあたり74,696ドルとなっています。

MicroStrategyは金融イノベーション企業、優先株の成績は？

最近の株価低迷やMSCIによる指数除外の可能性を受けて、創業者Michael Saylorは「Strategyは明確な運営モデルとイノベーション精神を持つソフトウェア企業」と再三強調しています。MicroStrategyは確かに金融イノベーションの面でビットコイン関連市場に多くの新商品をもたらしてきました。これまでに5種類の異なる優先株を発行しており、そのうち一つはユーロ建てのSTRCで、欧州の適格投資家をターゲットにしています。ABMediaがまとめた普通株MSTRと優先株の配当利回りや最近のパフォーマンスは下表のとおりです：

銘柄コード 現在価格 (12/8終値) 年配当利回り 3ヶ月リターン 1年リターン MSTR 183.69 0% -44% -53% STRD 80.05 10% 4% -2% STRK 85.6 8% -6% 14% STRC 98.53 10.75% 4% 13% STRF 110.02 10% 1% 35%

最初に発行されたSTRKは普通株MSTRへの転換権があり、転換価格は1,000ドル、配当は8%です。

STRFは年10%の配当を四半期ごとに支払い、未払配当が発生した場合は「複利配当」(compounded dividends）として累積され、年利は元の10%に対し四半期ごとに100ベーシスポイント(つまり1%)ずつ加算され、最大で年18%まで上昇します。清算順位が最上位で、現在株価は110ドル以上、発行以来のリターンは配当込みで35%となっています。

STRDも年10%の配当がありますが、未払分の累積はありません。つまり会社が配当しない決定をした場合、後から支払われることはありません。STRDは清算順位が低いため、そのデメリットが株価に反映されており、現在STRDの株価は80ドルにとどまっています。しかし配当は100ドルの名目元本に基づいて計算されるため、現在80ドルで購入すれば年換算リターンは12.5%に達します。

新発行のSTRCは月次配当を特徴とし、変動金利制で、最初の配当利回りは9%に設定されています。STRC株価を100ドル前後に維持するため、配当利回りは現在10.75%に引き上げられています。

(ビットコインで安定キャッシュフローを生み出す、MicroStrategyの4つの優先株、どれを選ぶ？)

ビットコイン・米ドル準備金を完全開示、mNAVは1.17で低迷中

普通株MSTRを除けば、MicroStrategyの優先株の株価は比較的安定しており、配当利回りも10%に達します。ビットコインの高いボラティリティに参加しない投資家にとっても、これは有力な代替投資選択肢です。

MicroStrategyは最近、将来の配当や利息の支払いに充てるため14億4,000万ドルの準備金を設立したと発表し、市場の懸念を和らげました。公式サイトによれば、米ドル準備金は21.3ヶ月分の配当支払いに十分であり、現在保有するビットコインの価値は597億ドル、これは73.6年分の配当支払いに相当します。会社のmNAV(現在の株価と保有ビットコイン価値の比率)は1.17倍で、1を下回ってはいません。

(ビットコイン準備元祖MicroStrategyの一手：14億4,000万ドルで配当を下支え、投資家の安心材料に？)

注：MicroStrategy公式サイトでのmNAV=Enterprise Value÷Bitcoin NAV。Enterprise Value（企業価値）は株式時価総額＋総負債（可転債Debtと優先株Prefを含む）で計算され、他サイトの計算方法と異なり、会社の実態をより反映しています。

(MicroStrategy MSTRがビットコイン新指標に、mNAVプレミアム比と追跡サイト紹介)

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